肺腑を貫く惚気なり
そもそもね、とシトナイはシロウの頭を撫でながら首を傾げた。
「魔力供給って本来マスターとサーヴァント、魔術師同士で行うものなの。基本はパスが通ってたらそれで問題はないし、性行為における魔力供給は非効率なのよ。やるとしても相性もあるし、見た感じ貴方達魔術回路が近しいという訳でもないわ。……え? なんでこの話をしているかって? それは聖杯を使った名残がその身体にあるから、ほんの少しの親近感からよ。あと数日はダ・ヴィンチに会うのはやめた方がいいわ。混ざり合った魔力を解析されてしまうもの。……それにしてもやりすぎだとは思うけど。呆れたものね、ね、シロウ?」
彼女の宝具たる猟犬であり白熊は少し怯えている。食べ終えたチョコアイスの棒を持ったまま呆然として「そんなに」と平助は立ち尽くした。そんなによ、とシトナイは愛らしい見た目とは裏腹に小悪魔たる笑顔を彼に見せつけた。
「――あなたのお腹、とんでもない魔力の食べっぷりだわ」
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